第12講
目視確認者への依頼方法
全盲者がレイアウト制作に関わる場合、目視確認者への質問の仕方が重要です。「きれいですか」だけでは、実務に使える情報は返ってきにくいです。
悪い聞き方
避けたい聞き方「このページ、見た目は大丈夫ですか」「変ではないですか」「きれいですか」
この聞き方では、相手が何を確認すればよいか分かりません。結果として、「大丈夫だと思います」「普通です」といった曖昧な回答になりやすいです。
よい聞き方
実務向きの聞き方「最初に目に入るものは何ですか」「余白は詰まりすぎていませんか」「ボタンの位置は自然ですか」「カードの高さや幅はそろっていますか」
確認項目を具体化すると、見える人は答えやすくなります。制作者側も、修正すべき場所を判断しやすくなります。
目視確認依頼テンプレート
次の観点で確認してください。
- ページを開いて最初に目に入るものは何か。
- 一番目立つボタンやリンクは何か。
- 本文の文字は小さすぎないか。
- 余白は詰まりすぎ、または広すぎではないか。
- カードやボタンの位置はそろっているか。
- 色数が多すぎないか。
- 警告、成功、補足の色の使い方は自然か。
- スマートフォンで横スクロールや崩れがないか。
- 不自然に左寄り、右寄り、浮いている部品がないか。
- 全体として、信頼できるサイトに見えるか。
回答してもらう形式
目視確認者には、可能であれば次の形式で回答してもらうと実務に使いやすくなります。
| 確認項目 | 問題なし / 問題あり | 具体的な場所 | コメント |
|---|---|---|---|
| 余白 | |||
| 揃え | |||
| 文字サイズ | |||
| 色 | |||
| スマートフォン表示 |
注意点
目視確認者がデザインに詳しいとは限りません。そのため、感想だけでなく、具体的な項目に沿って見てもらうことが大切です。
また、1人の意見だけで判断しない方が安全です。可能であれば、デザインに慣れている人と、一般利用者に近い人の両方に確認してもらいます。
確認依頼は「印象」ではなく「観点」を指定する
「見た目を確認してください」と依頼すると、確認者は何を見ればよいか分からず、「大丈夫だと思います」と返しやすくなります。確認依頼では、必ず観点を指定します。
悪い聞き方:このページ、変ではありませんか。
よい聞き方:トップページを開いたとき、最初に目に入るものは見出しですか。それとも画像やボタンですか。こちらとしては、見出し、説明文、問い合わせボタンの順に見えてほしいです。
- 最初に目に入るものは何か。
- 一番押してほしいボタンは、一番押しやすく見えるか。
- 文章の横幅は長すぎないか。
- カードやボタンの位置がずれて見えないか。
- スマートフォンで見たとき、不自然な改行や横スクロールがないか。