第20講

制作依頼・修正依頼の文章例

この章では、目視確認者、Web制作者、デザイナーへ具体的に依頼するための文例を整理します。

依頼文の基本形

依頼文では、目的、確認してほしい画面、確認観点、望ましい状態を明確にします。

対象ページ:〇〇ページ

確認してほしいこと:〇〇

こちらの意図:〇〇が一番重要に見え、次に〇〇へ進める構成にしたいです。

確認観点:余白、中央揃え、ボタンの目立ち方、スマートフォン表示を確認してください。

トップページの確認依頼

トップページ上部の見た目を確認してください。こちらの意図としては、最初に大きな見出しが目に入り、その次に説明文、最後に問い合わせボタンへ自然に目が動く構成にしたいです。

見出し、説明文、ボタンの位置関係が自然か、どれかが左寄り・右寄りに見えないか、ボタンが主操作として適切に目立っているかを確認してください。

カード一覧の確認依頼

サービス紹介のカード一覧を確認してください。カードの横幅、高さ、余白がそろって見えるか、カード同士の間隔が詰まりすぎていないかを見てください。

また、スマートフォンで表示したとき、カードが縦に並んでも読みやすいか、途中で不自然に文字が切れていないかも確認してください。

色の確認依頼

このページの配色が、福祉・教育系のサイトとして落ち着いた印象になっているか確認してください。色数が多すぎて散らかった印象になっていないか、重要なボタンだけが適切に目立っているかを見てください。

エラー、注意、完了などが色だけでなく文字でも分かるかも確認してください。

スクリーンリーダーと目視のずれを確認する依頼

スクリーンリーダーでは、見出し、説明文、申し込みボタンの順に自然に読めています。目で見た場合も、その順に自然に視線が動くか確認してください。

読み上げでは問題がなくても、目視ではボタンが遠い、見出しが弱い、余白が不自然などの違和感があれば具体的に教えてください。

修正指示の文例

問題修正依頼文
左寄り見出しとボタンが左寄りに見えるようなので、セクション全体の中央にそろうよう調整してください。
詰まりカード同士の間隔と、カード内の文字周りの余白を少し広げてください。窮屈に見えない状態を目標にしてください。
悪目立ち補足情報の色が強すぎるようなので、主ボタンより目立たない控えめな表示にしてください。
視線誘導が弱い見出し、説明文、ボタンの順に目が動きやすくなるよう、見出しの大きさとボタンの位置を調整してください。
スマホ崩れスマートフォン表示で横スクロールや不自然な改行が出ないよう、横並びを縦並びに切り替えてください。

講義のまとめ

よい依頼文は、「きれいにしてください」ではなく、「何を、どの観点で、どう見える状態にしたいか」を伝えます。これにより、全盲の制作者でも目視確認者やWeb制作者と具体的にやり取りできます。